Bitpawa アフリカで盛り上がるスポーツべッティング市場

Naibori Garageでのインタビュー第二弾、BitpawaカントリーマネージャーのDos Kariuki氏にお話をお伺いしてきた。Bitpawaはオンラインスポーツべッティングサービスを提供するスタートアップで、まだ設立1年目の若い会社である。

スポーツべッティングとは

Bitpawaオフィス

スポーツべッティングとは、日本で言う、競馬やボートレースのように、観客がどこが勝つか、誰が一位になるかを予想し、その予想した箇所にお金を賭ける。それらをすべてオンライン上で完結させたのがBitpawaのサービスである。ケニアは特にフットボールが男女問わず人気のスポーツになっており、多くの人がお金を賭け、スポーツ観戦、もしくはスポーツべッティングを楽しんでいるようだ。

日本では合法的に、通信を介さないJリーグサッカーくじ(TOTO)、もしくは競馬、競輪、競艇、オートレースの4種目のスポーツであれば、合法で賭けを行うことが許されている。法律で禁止されている分、上記のようなスポーツべッティングになじみのある方は少ないのではないだろうか。

驚くべきことに、アフリカでのスポーツべッティング市場はかなり大きく、PwCによるGambling Outlook 2014-2018によると、2018年までにアフリカにおけるスポーツべッティング市場は370億USドルになるといわれている。

現在、アフリカにて、スポーツべッティングのサービスを展開している企業は2000社ほどあるといわれており、ケニアにおいて法的に認められ、ライセンスを持ったうえで運営している会社は37社もあるのである。それほど、アフリカにおいてはスポーツべッティングは国民の娯楽の一つとなっており、皆スポーツべッティングを楽しんでいるのだ。

実際にアフリカではどのような年代の人が利用しているのか。

アフリカでは主に25歳から35歳の比較的若い人に利用していただいているとのことだ。アフリカでは若者(15-24歳)の人口が多いことも理由として当てはまるだろう。また、もともとスポーツに対して熱狂的なファンが多く、彼らがスポーツを観戦しながら楽しめるスポーツべッティングにも流れ込んだものと見られる。筆者的には、若い人と言うよりは、少し金銭的にも余裕がでてくるもう少し上の年代の人たち(日本で言う競馬や競艇を楽しんでいる人たちの年代)を予想していたのだが、まるっきりそれらとは異なり若者に大きく支持されているという。

これほどまでにスポーツべッティング市場が伸びている理由は何なのですか。

一つに挙げられるのが、ネットを利用するユーザーが伸びてきていること。ケニアに来てみれば分かると思うのだが、ネットのスピードがかなり速い。ネットインフラは十分と言っていいほどに整っている。スマホや携帯電話の普及率も80%を超えており、これらがケニアにおけるオンラインスポーツべッティング市場の成長を促進しているとのことだ。そのため、Bitpawaではオンラインのみでのサービス展開を行っている。オフラインでのサービス展開はしておらず、オンラインのみにすべてのリソースを割いている。

さらに、M-Pesaと呼ばれるオフラインによるお金の送金サービスが当たり前になっているのもケニアにおいてスポーツべッティングサービスを促進している一つの理由となり得るとのことだ。M-Pesaでは100円などの少額の送金から数万円までの送金に対応しているのだが、それらの少額の送金ニーズはスポーツべッティングにおいても当てはまる。少額での賭け、また、賭けによって勝ったお金を受け取るのにM-Pesaのようなサービスのおかげで可能になっている。以下でも述べるが、これらが、少額でのベットも可能にしているとのことだ。

ケニアにおける競合との差別化はどのように行っているのか

差別化ポイントとしては、他社が最小額で100ケニアシリング(日本円で約107円)からしか賭けられないのに対して、Bitpawaでは1ケニアシリングからの賭けを可能にしていることだ。これは、他社との差別化にもなるし、もっと多くの顧客に利用してもらいたいとの思いもある。また、登録してくれた最初のユーザーに対しては初回のみ無料での賭けを可能にしているとのことだ。まずは使っていただいて、サービスの良さを知ってもらうのが狙いである。

また、もう一つの強みとしてはカスタマーサポ―トにあるという。他社が、連絡後、20分~30分以内の返信、サポートに対して、Bitpawaは5分以内と徹底してカスタマーサポートに取り組んでいる。やはり、お金が絡んでくるのと、スポーツのプレイ時間はお問合せ後も刻々と減っていくわけなので、顧客の不満、心配をすぐに解消することは、さらなるベット、継続的な利用につながってくると考えているという。確かに、自分が利用したときに、自分が賭けた試合の時間内に返信がなければ、カスタマーサポートに連絡した意味がない。迅速なサポートがあるだけで安心できるし、また利用したいと思うものだ。

最後に

現在、Bitpawaは多くが(70%ほど)が口コミ、30%がFacebookによるプロモーションで顧客を獲得しているという。ほとんどが口コミで広がっているというところにケニアの情報伝達の凄さを感じる。Bitpawaのほかにもケニアでは100万人のユーザーを誇るsportspesaや、Betin、Bitwayなどスポーツべッティングマーケットには多くの競合が存在する。どのようにして、Bitpawaが今後も顧客を獲得し、スケールしていくのか。筆者もサッカーが好きな1ユーザーをして今後の動向を見守っていきたい。

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