アフリカのVR市場を牽引するケニア発のVR動画制作スタートアップ

​日本では昨日行われた、IVSが主催するLaunchpadで、VR空間でアバターを用いた会議や、イベントを開催することができるサービスを展開するCluster.が優勝し、大変注目を浴びている。「引きこもりを加速する」をキャッチフレーズに、外出しなくてもVR空間に自分を投下し、そこで会議、イベントを行えるようになったのである。つまり、VRという新しい空間に人があつまる仕組みができたのである。

まさにテクノロジーによって、国境という壁を通り越した新たな空間ができつつある。

日本では、ゲームや、マーケティング、広告、上述したVR空間を提供するCluster.など、VRを用いて幅広くサービスを展開するサービスが出てきている。

一方でアフリカはどうであろうか。まだまだ、VRを利用したサービスはなかなか出てきていない。しかし、ナイジェリアではVRを用いたハッカソンが開催されたりと、VR技術を用いたサービスが今後出てき始めることにはなるだろう。

今回は、アフリカでのVR市場を牽引しつつある、VR動画制作サービスを提供するスタートアップ、「BlackRhino VR」を紹介する。

アフリカのVRスタートアップ

​​​​BlackRhino VRは、ケニア発のVRスタートアップで、360度のビデオ、ライブストリーミング、水中撮影、ドローン撮影による動画、VR動画の撮影、制作を行っている会社である。

​​BlackRhino VRは、VR技術を利用して企業用の広告や、不動産向けの内覧VR動画の作成に加え、生徒が楽しく学べるように教育とエンターテイメントを合わせたVR動画の制作をしている。

その他、人にフォーカスしたドキュメンタリーや、アフリカの広大な大地を舞台にしたダイナミックな動画も制作している。

アフリカでは、企業向けのVR動画制作の需要は伸びつつあり、VR動画を使ってインパクトのあるブランドメッセージを発信したいという企業が増えているという。また、アフリカにメインの顧客を抱える海外企業からのお問合せも増えてきているという。実際に、​BlackRhino VRはケニアのSafaricom、Shell、UNICEF​など、すでにVR動画の制作実績が複数ある。

今後の計画としては、まだまだアフリカにおいては黎明期のVR市場で、VRサービスを展開するスタートアップとして、東、西、中央アフリカへとVR動画サービスを拡大していくことを目指している。

現在、企業との取引が活発であることから、まだ自己資金で運営しているというが、事業の展開によっては資金調達をし、アフリカのVR市場を代表するスタートアップになるかもしれない。

最後に

​​日本と違い、急速に若者が増えているアフリカの市場では、VR動画を用いた広告が突如として受け入れられる可能性もある。とういうのも、まだ、看板広告も、ウェブ広告と何もが発展途上の段階なので、いきなりVR動画の広告がバーンとはじけても何の疑問も感じない。

そもそも、若者にとっては生まれた時からそれらの広告(例えばVR広告)が普通のこととして生きていくわけなので、別にそれが世界的に見て、最新であろうがなかろうが関係ないのである。

アフリカのような途上国においては、わかりやすい例で言うと、途上国ではスマホファースト(インターネットに初めてつなげた媒体がスマホ)の人が多いように、広告においても、VR広告ファーストといった年代が出てくるのかもしれない。そういった点で考えるとそのような国でどのように受け入れられていくのかを追うのは面白いなと思う。